こんにちは、名古屋市名東区の快適貸し農園「Vegetale di 極楽」の管理人加藤です^^
前回は、管理人的土つくりの仕上げSTEP5として、
団粒構造の土にするために植物遺体を入れる、ということを書きましたね。
ついでに団粒構造の土のすごさについても触れてみました。
管理人的土つくりも、いよいよ大詰めです。
STEP5の前に、STEP1~4までを行った理由
まず最初に。前回書き忘れたことです。
STEP5のために、なぜSTEP1~4の段階を踏んだのかです。
それは、
土に酸素を含ませるのはもちろんですけど、
土と植物遺体をよく混ぜるためです。
最終的には、植物遺体と混ぜて団粒構造の土にする(目指していく)ことが目標です。
ですから、土が塊とかではなく、細かく砕けていて、植物遺体となじみやすい状態である必要があります。
これがSTEP2・3ですね。
そして、STEP1で深さ30cmまで掘ったのも、植物遺体としっかりと混ぜるためです。
掘ったのが浅ければ、深いところが団粒構造の土になるための植物遺体が届きません。
利用者様は15cmくらいの深さで耕せば十分なので、
その倍くらいの深さを掘っておけば、
利用者様は十分団粒構造の土でお楽しみいただけるだろう、という考えです。
土作りで陥ってしまいがちな落とし穴
さて。ここから前回の続きです。
日本一のレモンが、環境のいい無人島で放置状態で育つもの、という話までしましたよね。
でも。。。
畑ではこうした落ち葉をもたらしてくれる木々がありません。
そして、野菜作りの本に書いてあるような、超こだわりの土壌改良材を用意することは、物理的・時間的に無理です><
大量の落ち葉を山積みにして、何度も切り返して、
熟成させるために年単位の時間寝かせるなんて、
材料費はともかくとしても手間と時間がものすごくかかりますからね。。。
材料を集めるのも骨ですけど・・・。
寝かせておくだけの場所も必要になります。
まして名古屋くらいの都市部でそれをやれる場所の確保が難しいですし、
なにより機会損失がイタイです。
(利用者様がこれを趣味で楽しまれるのでしたら、趣味である以上時給の計算は問題になりませんが。)。
端的に、
あなたの時給 × ボカシ肥作るのにかかる時間
+
熟成させるための場所の確保(場所代)
=損失額、です。
特に時給単価の高い方だと、また、場所代の高い都市部だと、計算するだけで恐ろしいことになります。
本に書いてあるので、やらなきゃ!とか思ってしまいがちです。
特にマジメな方はこの傾向があります。
そこは無理しない方がいいと思います。
ただし!
本に書いてある次元の土を「目指して」「近づける」ことはできます!!
物理的制約と得られる効果の兼ね合いから、ショートカットします!
植物由来の土壌改良剤です。
これを使うのです!
植物遺体を発酵させたものをぶっこみます。
既に業者さんが作ってくれた土壌改良剤を入れた方が「圧倒的に早い」のです。
お金で時間を買うというかんじですが、これ以外に方法はないでしょう(-_-;)
では、土壌改良剤をどのくらい入れればいいのか?
これは、多ければ多いほどいいです。
ただ、ここも物理的・金銭的な観点から、
土つくりプラスアップサポートでは、1年間は十分いい土が維持できる量を投入しております。
植物由来の土壌改良剤でも玉石混交らしいんですよ。
ものによってはイマイチなものも散見されるとかですけど。
この点、当園で投入しているのは、
土壌改良剤をいくつか試した中で、
最も効果が高かったものを厳選しています。
ここまでで土つくりプラスアップサポート終了です。
10,800円のオプションで付けていますが、0が1つ足りないくらいの手間です・・・。
ここまで書いてきて気づきました(-_-;)
土作りで植物遺体を入れる際の落とし穴がまだありました。。
文章の全体構成を変更するの面倒なので、
次回に続く、という形でごまかします( ´艸`) <(_ _)>
今回で最終回です!!
いやー、長かったですね(^-^;
ここまでお読みくださり有難うございます!
(文字ばっかりですが、きちんと読まれた方いらっしゃったら下にコメント書いてくださると嬉しいです(?))
土作りの仕上げで使う材料ですが、
あくまで都市部で時間効率を考えながらという制約前提で書いています。
超本格的にこだわってやりたいという方は、
自作の熟成させまくりボカシ肥のがいいと思いますので、私の方法は参考にならない点予めお断りしておきます。
残渣を使ったお手軽土壌改良剤の落とし穴!?
前回からの続きです。
植物遺体ですが、発酵したものの方が分解が早いんです。
未発酵の植物遺体(そのままの枯れ葉や、栽培した残渣など)だと、
分解するのに時間がかかるうえ、
分解する時に土の養分を使ってしまうようで、
こうした未発酵の植物遺体を入れた場合はすぐに野菜が栽培できません。
しばらく(3か月以上)使わない場所であればそれでもいいのかもしれませんが。。。
貸し農園では、利用料をお支払いいただいているので、3か月土作りのために使わないのは、もったいないです。
しかも、未発酵の植物遺体は、そのままだと分解が遅いです。
砕いたりしてかなり細かくしてから土に入れる方が、未発酵の植物遺体も分解が早いんです。
利用者様が更新の際に特典でつけさせていただいた土壌改良剤も、細かいですよね?
細かい方が分解が早いからです。
もちろん厳選した土壌改良剤ですから発酵しています。
そのため、早く土になじみます。
あと、枝とかはかなり分解が遅いのに対し、葉は柔らかいためか分解が早いです。
なので、枯れ葉(特に完熟させたもの)はおすすめですが、
枯れ枝はおすすめできません。
土壌改良剤でも、「枝除く」とちゃんと書いてあるものもあります。
栽培した残渣を細かくして土に入れるのもいいのですが、
残渣を細かく砕くための機械を買うと非常に高いので、自力で細かくしてもいいです。
ただ、時間がかかります。
ここでも時給を考えたら、確実に割に合わないです。
管理人も試しにやってみましたが、
栽培後の野菜の残渣を細かく砕く手間がかかりすぎて、心が折れました。
もうやりません。
二度とやりません(-_-;)
実は、今の時代植物遺体を細かく砕いてくれる便利な機械があるんですが、、、
これは植物由来の土壌改良剤を都度購入した方が安いのではとしか思えないくらい、
初期投資額が高すぎでした・・・。
なんだかんだで、
きちんと発酵している植物由来の土壌改良剤をがんがんぶっこむ、
これが一番ラクですし、それなり以上の効果が出ますので、オススメです!
ここまでで土作り終了です。
団粒構造の土を目指してきた旅はここでいったん終了ですが、
さらなる団粒構造への旅が新たにスタートすることにもなります。
植物由来の土壌改良剤に加えて、利用者様が使われる時には、
天然素材の栄養分(化学肥料ではないものです。)も入れてください。
畑、特に貸し農園ではどうしても早いサイクルで野菜を作るので、
野菜が育つための養分(チッソ、リン酸、カリウム(N,P,K))などが必要になります。
植物由来の土壌改良剤では、あまり養分が入っていないからです。
とはいえ、個人的な感覚ですが、団粒構造の土であれば、多少養分少なくてもいい野菜ができますし、
養分多くても団粒構造の土でないと、イマイチな野菜ができやすくなる印象なので、
重要度は圧倒的に団粒構造の土という印象ですね!!
(だからこそ、団粒構造の土について長々と書いてきました。。)
下地作りをしてあると野菜の出来が全然出来が違うので、
ぜひ土作りも意識してみてください!
土つくりだけでこれだけです。
野菜つくりって奥が本当に深いです!
ところで、今回触れた、機会損失(時給単価を考えた場合の損失額?)は、
また別の機会にも触れる予定です。
頭の片隅にでも置いておいていただけると、 嬉しいです^^
ちなみに、こないだ、
STEP5まで終了したばかりの区画と、
STEP1終了直後の区画がそれぞれ近くにありましたので、
写真を撮ってみました。
写真だとわかりにくいかもしれませんが(;’∀’)、
かなり土の色が違うのがお分かりでしょうか?
現地で土を見ると一目で分かるほどの差がありました。
STEP5の仕上げまで終了した区画も、一番最初は1段階目の区画のようだったんです。
ここまで来るのに半年以上・・・。
写真右側のSTEP1が終わったばかりの区画も、
土はほかの区画の最初の状態よりもよかったですし、
このくらいの状態で野菜を作ったことありますが、ちゃんと育つんですぇどね。
やっぱり土作り頑張るとかなり差がありますね。
で、このSTEP5まで終了した区画ですが、
水場と農具庫にめちゃ近く、日当たりもよいので、
今の利用者様が使われている区画とほぼ遜色なしの最上級区画です。
(というか、一部の利用者様の区画よりも条件がいいかも・・・。(;’∀’)
ただ、ご案内できる時にある一番いい区画からご案内しておりますので、
早く申し込んでくださった方に対する出し惜しみは決してありません。)
つい先日、1区画だけやっっっっとここまで完成しました。
先日ブログでご紹介した、芋掘り体験をしていただいたサツマイモを栽培していた区画よりもいい区画です。
今ある中で最上級の区画といえるのはここだけ
(ほかの区画はもう少し水場や農具庫まで距離ができたり、
日当たりもまぁどの区画も問題ないのですが、多少落ちるとこもあります)
なので、
お申込みいただいた場合、ここの区画からご案内致します。
早い者勝ちですので、検討中の方、お早めにお申し込みください。